2005年~2007年
共同研究者: 高木先生 、丹治先生
村中医療器株式会社の松川さん、 株式会社 高研の宇野さん
脳の顕微鏡手術は、高度な専門的な知識と経験に裏付けられた技量を要求される。
手術見学や手術助手の経験のみで手術ができるようになってしまうというものではなく、直接執刀する経験を積む必要がなる。
しかし、脳の直達手術は敬遠される傾向にあり、さらに患者の希望や世の流れによって熟練した術者に手術が集中する傾向に対しての改善策はみえず、若手医師が手術経験を積む機会は減少し続けている。
脳の顕微鏡手術で必要となる特殊な手術道具の使い方や手術のアプローチの仕方など、実際の手術でなくとも脳モデルを使用して模擬手術を繰り返すことで、顕微鏡操作に慣れることができると考え、新たな顕微鏡手術トレーニングシステムを構築した。
2006年4月 第15回脳神経外科手術と機器学会
2006年10月 第65回日本脳神経外科学会総会 にて発表
2007年 村中医療器株式会社より製品化して頂き、販売中!!
<手術トレーニング用脳モデル>
http://www.muranaka.co.jp/product/detail/03016400-001/
2009年12月 特許取得(登録番号:4448153)
http://www.j-tokkyo.com/2008/G09B/JP2008-241988.shtml
<今後の課題>
クモ膜の代用として、サランラップにスプレーのりを塗布したものを用いてきたが、作成が煩雑であり、サランラップを巻くことによって、シリコン脳の柔らかさが損なわれている。
サランラップに代わって、よりクモ膜に近い性状の膜が求められる。