2012年~2013年
浜松労災病院在職中に行った研究
定量値に局所脳血流量を測定する方法として、PET(Positron Emission Tomography)検査やSPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)検査の信頼性は確立している。
SPECT検査によって得られた局所脳血流量に、前大脳動脈、中大脳動脈、後大脳動脈など脳主幹動脈の血流が分布する範囲の体積を掛け合わせることで、それぞれの脳主幹動脈の血流量を定量的に測定することができるのではないかと考えた。
SPECT/PET検査で汎用されているNEURO FLEXER解析ソフト(日本メジフィジックス株式会社より無償提供)の自動ROIテンプレートの設定を各血管支配領域の全域をカバーするように改変することで、各血管支配領域内の血流量と体積を自動計算可能にした。
この方法で、前大脳動脈、中大脳動脈、後大脳動脈の血流量 (mL/min)を測定した方法とその信頼性を検証した論文が、Clinical Nuclear Medicineに掲載されます。